災害に強い中伊豆・天城温泉郷

中伊豆・天城はもともと降雨量が多い地域です。
よくお天気ニュースの降雨量ポイントに「天城山」がある位です。この雨の多さが天城の山々を育て、林業が盛んだったという歴史もあります。でも最近の気象状況はちょっと極端ですね。
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私のPCデスクの真上は一番雨があつまるトイなのですが、ダバダバダバ!!!と雨の落ちる音がします。これがスゴイ音なのですが、夏の間は深夜に一度雨が降って朝にはスッキリという天気が何日も続きました。
今回の台風もそのダバダバダバ!!!が聞こえていますが、降ったり止んだりです。そのかわりものすごい風!吉奈に降る雨のカーテンは通常一方向に流れるように吹いているのですが、今回は縦横無尽です。雨のカーテンが風にぐるぐると吹き飛ばされていくのが見えました。自然の臨場感と迫力に思わず見とれてました。
もともと雨の多い天城ですが、災害に強いのは豊かな森に包まれているから。森には保水力があり、その水が地層を通って美しい清流になります。昭和三〇年代にあった「狩野川台風」では、さすがの天城の森も打撃を受けましたが、それ以来治水事業にはかなりの投資をしたようです。
また江戸時代に制定された街道なので、やはりそこは歴史ある堅牢な街道なのでしょう。温暖な地方のため「天城峠の雪」以外で通行止めになった記憶があまりない。ですのでお客様には安心してお出かけいただけます。
昔の若者はよく「自分探しの旅」に出ていたそうですが、私も「いや〜若い頃伊豆を独りで歩いたんだよね」という年配の男性にかなり多く出会います。そこはやはり川端康成「伊豆の踊子」が影響していると言わざるを得ません。映画化も何度もされていますし、人気の一人旅コースだったとか。
そういう意味でも、天城街道は比較的安全で堅牢な旅路だったことが伺えます。