ここ数週間考えていたこと

3月ももう半ば過ぎ。伊豆が一番にぎやかな時期と言えるでしょう。多少混んでくると、平常時に聞いたことのないご意見を頂くことがあります。
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例えば、建物の構造に関するご意見です。貸切風呂の仕様が粗末だ・廊下が狭い・部屋が古い・著名人が泊まった老舗なのに華やかさがない、など。
めったにないことですが料理に関することは、料理に手を掛けていない。
スタイルに関することは、女将の挨拶がない・仲居がいない。
ついには、伊豆なのにどうして寒いんだ???というものまで。
正直どうお答えしたら良いか考え込むことが多いです。
誤解を恐れずに言えば、そうおっしゃる方々のほとんどが50代以上です。もしかしたら、当館のご案内が上手に説明出来ていないのかもしれません。ここではっきり申し上げたほうが良さそうです。
当館は長く続けてきた宿です。当然それなりに歴史を刻んだ建物を使用しています。古くなったから壊すという考えが当館は嫌いです。古い建物をいとおしみながら、修繕して大切に使ってきました。それに新たな味わいを加えながら、これからもやっていくつもりです。途中インテリアコーディネーターに入ってもらい、当館らしいロビーも作ってもらいました。でも大きな壊して建て直しなんていうのは、この先もありません。
壊して建て直しがお好きな方、ぴっかぴかの新しい建物がお好きな方は当館には不向きです。貸切風呂は素朴さと大胆さを目指したもので、開放的なスペースだからこそ作り込みは不要と考えています。
部屋の畳については使用頻度からすると自然素材だと問題が多い。清掃や衛生上のことを考えると、通常のイグサ畳よりずっと高価でしたが、ぱっと見には分からない合成繊維の畳にしました。苦心した末の高価な畳ですが、これを「ビニール畳」と言われては、当館としても言いようがありません。
「じゅらく塗り」自体をご存知ないのかもしれませんが、壁のしみは歴史としてあえて直さないのが通常です。それでもいろんなご意見の末、一部は壁紙に仕様を変更した部屋もございます。
料理はあえて3種類のコースをご用意し、作りこんだ創作会席やざっくり山海の幸を味わう囲炉裏料理などに分かれています。全て女将と板長が厳選した素材を走り回って仕入れ、愛情も手間もかかっています。お客様のお好みで選べるスタイルなので、自分にあったコースがわからなければご相談下さい。一番リーズナブルなものが量が少ないわけではありません。価格で選ばないで下さい。
当館の女将は現場主義のため、常にお客様と供におります。あえて名乗らなくともご覧になれば、誰が女将かわかるでしょう。TVの影響でしょうか、女将の挨拶や玄関で仲居がずらっとお迎えするような宿は大型・団体旅館の方法です。当館ではあくまでお客様が主役なので、スタッフは出来る限り姿を見せないように配慮しています。ちなみに仲居という業種は当館にはありません。
さか屋は現在、徹底して温泉と室内の温度を管理しております。その日の気温にあわせて、温泉も室内のエアコンも設定、温めています。ただし廊下等、開放された空間については「むんむんと暖かい」というのは無理です。寒く感じないように断熱材や燃料の選定まで考え、自然にやさしいエコロジカルな宿を目指しています。これは地球規模の考えなので、ご理解頂けますようお願いしております。
「お客様に出来る限り良いものを提供し、楽しい休日を過ごして頂くこと」これが命題です。もちろん要不要を熟考して上で現在のさか屋になりました。出来ましたらご理解頂けるとありがたく存じます。
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コメント

  1. 匿名 より:

    ま〜 ま〜

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