The guest from Hong Kong

今週は特別なお客様が滞在されていました。香港からご夫婦が吉奈温泉においでになったのです。ここまでは普通のことかも知れませんが、なんと「この吉奈温泉に5連泊」!これはスゴイことです。
香港のエージェントを通してのお申し込みでしたが、ご予約の際「この吉奈温泉は東京から2時間以上離れているし、温泉と自然はあるけど、周りは何もない日本の田舎ですよ?」とお伝えしましたが「なんだかそれで良いみたいですよ〜」とエージェント。ま、じゃあそれでもイイデスカ?とお迎えしました。
日本旅館は日本の慣習と生活文化の集大成みたいなものですから、海外からのお客様が日本を体験するならぴったりの場所。もとから当館は「海外からのお客様は大歓迎」なのです。
吉奈温泉は面白いところで、大正・昭和の時代はかなり西洋文化に溢れていたとか。郵便局や集会所は洋館だったし、ご近所には白人のご夫婦が住んでいたこともあったのです。さか屋も一時は洋館スタイルの棟もあったらしい。こんな田舎で驚きでしょう?
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特に当館社長は外国からのお客様が大好き。しゃべれないのに接客したがる面白い人です。女将は「英語しゃべれないから…」と以前はしり込みしていましたが、私や専務が「べっつに英語しゃべれなくったって、お客様をお迎えするのは同じだし、あんまり関係ないと思うよ〜」と言い張るので、最近ではバリバリ日本語で接客しています。英語を解する人は私若女将と専務。専務はFrenchも少しならOK。私の英語は行き当たりばったりの単語のみ、なんとか意思疎通は出来る程度です。高校生の時の方がしゃべれた気がします。
多くの海外からのお客様がおいでですが、大抵少し日本語を分かって頂ける方ばかりだったので、女将や社長の接客で全く問題はありませんでした。今回は「日本語が全くしゃべれない方が5連泊」だったので、けっこう緊張したのです。
館内のことはきっちり説明しなくてはならないので、今回は事前に私の鬼コーチに館内案内の英語訳版をお願いしました(今までなかった方がおかしい)。来月はテプラを持って館内に書き込んでもらおうと思っています。料理は食材が毎月替わるので、とてもじゃないけど英訳は出来ない。アジとか鯛とかワサビとか単語のみ用意しています。あっ!TVショッピングのベガス味岡みたいに単語のフリップでも作ろうかな。
でも実はお客様は御宿さか屋の事をよくご存知だったのです。と言いますのは、今年になってからあるサイトに、HPを日本語と2つのChinese(繁体字簡体字)バージョンで作ってもらったのです。中国の大連の担当者さまにバンバン文句を言って苦労かけただけあって「さか屋らしさ」等きちんと要点を抑えて出来上がったと思います。HPでありがちなのは、お宿の名前を入替えても全然違和感のない定番の宣伝文句。そうならないようにいつも注意してコピーを考えています。
だからおいでになったLee様は、当館がいま24代目だって事も、源泉掛け流しにこだわっている事も全部ご理解頂いておりました。こういうことが事前に判るってすばらしいなと新たに感動してしまいました。
Lee様はおだやかなご夫婦で「いつも忙しくしているから、本当に静かなところでゆっくりしたかったの」とおっしゃいました。日本まで来なきゃ落ち着いて休暇が取れないとは、世界がどんどん狭くなっている証拠です。そういえば私も今度海外行くなら「ゆっくりと何もしないで風景を眺めたい」という希望は確かに持っていますもの。国内だったらどこにいてもケータイでつかまってしまいますから。
つづく
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コメント

  1. 匿名 より:

    That’s great!
    >国内だったらどこにいてもケータイでつかまってしまいますから。
    ???国内でもあまり捕まえることのできない鬼コーチ(神戸)より。

  2. wakaokami より:

    だってコーチ・・・つかまらないのも風情と言うものですよ・・・ほほほ。
    あれー?おかしいなぁ、この携帯ときどきおかしくなるのよね。上手くつながらないなぁ。こまったなぁ(ぼー読みで)。

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