東洋経済「最強のサービス」取材の裏側

皆様に反響を頂きましてありがとうございます。一番最初にお電話を頂いたのは、以前一緒に勉強会に参加していた某有名高級旅館の会長様でした(汗)。雑誌を見てすぐお電話下さる所が、さすが良い宿の証。勉強になります。
夏茶・氷点て-1.jpg
今回の取材は今までになく経済誌という硬派?なものでしたので、考えさせられる事が多くありました。まず取材依頼のお電話で、私が「週刊東洋経済」を知っていることに驚いておいででした。でも当然なのです。宿やレジャー産業は日々の経済と深く関わっているので、風読みも仕事。ウチの女将の愛読紙は日経です。

いつも取材がある時は「なぜ御宿さか屋が選ばれたのですか」とお聞きします。今回は某外資系金融機関ビジネスマン達からのクチコミだそうです。そんなところで、さか屋の話を聞くとは…!そんな使われ方をしていたなんて…!でも確かに思い当たるフシはありました。

一方さか屋は…と言えば、外国人客にも日本人客と同じようにもてなし、長年作ろうと言っておきながら英語HPも持たず、一応英語(私と専務)と仏語(専務)は少し話せるものの、当事者の女将と社長には「日本語とジェスチャーで充分だから、大丈夫!」と言いくるめて接客してもらってます。もちろん私がいれば、英語で説明していますが。
予約に関しても英語バージョンはないので、ご迷惑おかけしています。多分翻訳ソフトとかで訳された日本語でご予約してくれています。こうやって書くとかなりストレスフルな状態ですね。イカン!これはイカン!他のお宿さんの方がよっぽどスマートな対応をしていると思います。

思えば父(社長)も祖父も曽祖父も、外国人客には特に親切だったかも知れません。~日本文化や習慣を知ってもらうには、旅館に泊まれば一度に体験することが出来る~これが彼らの口癖でした。幼い私達兄弟にムリヤリ英語版エンサイクロペディアとか買っちゃう祖父も、将来を見越してたと言えばそうかも(涙)。おかげさまで多少役に立っております…。

とにもかくにも、外国人だから特別扱いしたことは、ほとんどないのです。いつものようにいつもと同じおもてなしを、ある意味不器用に長年続けてきた、それだけです。でもそのおもてなしを評価して頂けたのは、とてもとても嬉しいことでした。
「歴史に培われた昔ながらの日本らしいおもてなし、しかもそんなに高額ではない(←ここがポイントですね)。それが良いんです」と記者の方に言われた時「(外国人の方々も)とても良く見てくれていたのね」と感動を覚えました。地道にやってきて良かったなぁ。

これからは心を入れ替えて?少し英語のご案内など増やしていこうかと準備中です。
世界に発信できるツールを手にしてるんですから、もったいないですよね。来年は「富士山静岡空港」も出来ることだし、がんばります!