静岡県温泉協会視察 その2

塩原温泉郷について、最初は「湯っ歩の里」

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間欠泉?真ん中から噴水のように飛び出してました。

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本日のお宿 明賀屋本館 さんに到着。ロビーは中2階に位置し、全部で地下1階から3階までの構造。エレベーター有。地下1階に大浴場がありさらに木造の建物を88段下がると、有名な川岸露天風呂にたどり着く。奥に渡り廊下が見えるが、あれを通って別館の宴会場まで食事しに行きました(グループのため)。

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お料理は山の幸。川魚とお肉のコース。
川魚の刺身と焼物に「これは天然のあまごですか」と誰かが聞いていた。食事提供の担当さんは「当館は養殖ものをお出ししてますが、天然のものはちょっと泥臭くなるんです。養殖の魚の方がずっと美味しいと思いますよ」これは非常に的確な回答でした。
お米はコシヒカリでふっくらと美味しかったです。

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さぁその88段に挑戦だ!
昔わが宿にもあった木造3階建ての階段をぎしぎしと川沿いまで降りる。この写真はまだいいんです、だって朝5時50分のものだから。夜はなんというかすごい雰囲気たっぷりなので、なかなか一人で降りていくのは勇気がいります。青いトタン屋根の先が露天風呂。

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これがその川岸露天風呂(混浴)。栃木県の観光ポスターになるほど人気の露天風呂なんだそうです。

撮影は朝6時~8時までの女性専用タイムを狙いました。晩秋の為木の葉だらけなのをせっせと全部流しました、お湯が減ってるのはご勘弁を。浴槽は4つ、どれも緑がかった茶色なのか白なのかとにかく「にごり湯」手ですくって匂いをかぐとちょっと鉄っぽいものも。

「熱すぎる場合は水道で薄めても可」と事前に情報を仕入れていたので、朝一でもなんとか心地よく入りました。この蛇口を閉めないで帰ってしまう人がいて、とんでもなく湯温が下がってしまう場合があるので注意しましょう。

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女性は混浴というのがハードル高いですが、にごり湯なので意外と見えないし、気になるならやっぱり見えにくい夜の入浴の方がおすすめ。あとは女性タイム。

実は混浴であろうとなかろうと「バスタオル巻いての入浴」なんて温泉運営側からしたら言語道断なんです。理由はバスタオルの細かい繊維で反対に浴槽が汚れ、温泉が格段に劣化するから。この繊維の汚れはにごり湯では分かりにくいですが、にごり湯ならばバスタオルも廃棄しなくてはならない場合も出てきます。本来は湯タオルさえも浴槽に入れてはいけないもの。あれはあくまでTV撮影上の演出です。

実は2013年10月に女性専用の湯舟が完成!これで女性も緊張感を持たずに入れます。湯船としては一番大きいのでは。眺めもよし。

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いつも自分が浸かっている吉奈温泉は無色透明で石けんも使える温泉のため、正直に言えば、にごり湯はなんだか落ち着かない。もちろんここでは身体を洗える設備もないので、すがすがしい程に温泉のみを楽しむことが出来る。

ここに入って考えたのは「温泉を心から楽しむ」のであれば、後は些細な事です。自由意思で選んでここに来たのなら、混浴が不便だ、露天が寒い、身体を洗えない、なんていうのは言うべきではないのです。88段の階段を降りるからこそ「川岸の絶景」を楽しめるわけだし、それくらいの対価はあってもおかしくない。

そしてこの温泉は300年人々を迎え続けた。そこには時代に流されない確固とした意志が、変らないものとして受け入れられたからでしょう。事実「変らすに在る事」はとても難しい事なのですから。たぶんこの先も変わらない、それでいいんだと思います。

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素朴な朝食が並ぶ。なんだろう?と思ったら干瓢のサラダ。塩原大根は有名ですね。
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ああ!一番困った事は客室にケータイ等の電波が入らない事。玄関を出てやっと通じますので注意。
二番目は「夜の外出」は殆ど無理な事。実はお友達のお宿に行こうと思って準備してたのですが、夜8時には全てのタクシーが山あいの塩原温泉から姿を消し、もっと下の街まで下がってしまうのだそうです。細い街頭のない山道を20分歩く勇気がありませんでした。

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これは客室から見たお隣の宿。素敵な看板が付いてます。うちにも作ろうかな。

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