清流の歌姫「カジカガエル」と天城

初夏の夜川から聞こえてくる鈴を振るようなきれいな音。虫の声かな?なんて思っていると、実はこれはカエルの鳴き声なのです。
山地にある渓流やその周辺の森林にすむカジカガエル。山あいの清流にしか住まないかえるで中には天然記念物に指定されている品種もいるようです。美しい鳴き声から和歌の題材になり「河鹿」は夏の季語でもあります。江戸時代にはペットとして飼われたりもしたそう。

オスは水辺の石の上で縄張りをつくり、繁殖期4~7月の夕方から明け方に美しい声で鳴きメスを呼び寄せる。「河鹿」はこの鳴き声が雄鹿に似ていることから由来しているそうです。

さて、それではどんな鳴き声なのでしょうか?


私が実際意識してカジカガエルの声を聴くようになったのは、この「まんが日本昔ばなし」のお話を知ってから。もう30年以上前ですねww!「かみかりの」とは「上狩野」=上狩野村=旧天城湯ヶ島町のこと。まさに浄蓮の滝近くのお話です。こんな風流人が天城にもいたのでしょうね、すごいことです。

私のデスクは吉奈川の流れる窓辺にあります。窓を開けながら夜PC仕事をしていると「コロコロコロ・・・」と聞こえてきて、「あ!これはカジカだ!ホントに聞こえるんだ~」と感慨深かったです。
最近は夜まで暑くてエアコンをかけちゃうので、カジカの声が聞こえない または 聞く余裕がないというのも、ちょっと寂しいなと感じますね。

自然を感じながら過ごすのは温泉旅の楽しみであり癒しです。ぜひ五感を使って癒しにおいでくださいませ。
先ほどの「まんが日本昔ばなし」の「カジカのびょうぶ」
菊三郎の夢に出てきたカジカの頭領が、このカジカの沢を売らないで欲しいと菊三郎に頼みます。
「売り渡されればこの両岸の木は切られ、谷は日照りに渇き、雨があれば川床は濁り水に押し流されてしまうじゃろう。そんなことになればわしらカジカは住むことができなくなってしまいます」

この言葉を聞いて、最近この近くであった「土砂災害」のことが自然に思い出されました。山や森そして沢を守るのは、ときには何をもなくしても守るべきものかもしれません。昔の人々の知恵は一蹴すべきではないと思う一瞬です。


******************************************************
魚と地素材の創作会席を味わうなら以下のプラン
再登場!【がんばろう日本★軽め会席&おまけキンメプラン】 20,000
日本流ジビエを楽しむなら以下のプラン
楽天トラベル全国一位!日本流ジビエ【カニ&大名焼+キンメ付きプラン】 22,500円
★さか屋公式HP予約がどこよりもお得!宿泊プランはコチラ ★
*******************************************************
伊豆天城 吉奈温泉
源泉かけ流しの湯 御宿さか屋
0558-85-1100