「に)さか屋400年のつぶやき」の記事一覧

1280年の歴史ある善名寺【薬師堂・秋のご開帳】

吉奈温泉は善名寺を中心に栄えてきた集落。奈良時代の724年、吉奈温泉を発見した行基により創建されたと伝えられる古刹、それが善名寺です。
江戸時代には湯治に訪れたお万の方が参詣し、その後子宝に恵まれたことから、今でも「子宝に恵まれるように祈祷してくれる寺」として信仰を集める。
また、多くの平安古仏が残ることでも有名で、一木造の薬師如来坐像は県指定文化財。
【吉奈善名寺薬師如来御開帳】善名寺の本尊である薬師如来坐像(県指定文化財)は春と秋の年に2回御開帳されます。今秋は10月15日です。
中心に薬師如来坐像が鎮座し、その周囲に12体の薬師如来がおいでです。善名寺・御開帳PA150258.jpg
一木造の薬師如来坐像は県指定文化財ということで、その他12体の薬師如来さまと一緒に数年前に大学の研究チームが修復を済ませました。正面には『館山薬師如来』とあります。当館の特別室「館山荘」はこの土地の字「館山」が由来です。
善名寺・秋-0035.jpg
伊豆でも大変古く由緒正しいお寺さんですが、季節の花々や紅葉もきれいです。御宿さか屋の裏手になりますので、お散歩がてらお出かけも良いかもしれません。
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漆喰の芸術~こて絵の世界

いやー暑い日が続きますね。
外に出ると「じゅっ」って焼けちゃいそうなくらい。しばらく雨が降っていなかったので、今日の雷雨はありがたかったです。これで少しは畑が潤うといいのですが。

久しぶりの雨で思い出しました。下の写真は、うちの昔の屋根に描かれていた「こて絵」。屋根に見事な波と千鳥が描かれています。
漆喰こて絵.jpg
あまりに見事なので、出入りの写真家さんが撮ったらしいです。昔の左官職人は壁を仕上げる時に、このような漆喰絵を自分のこてで描きました。この漆喰絵で有名なのは西伊豆・松崎出身の入江長八です。

職人の遊び心で描かれた漆喰絵を、芸術までに高めたのが入江長八です。松崎にある「長八美術館」にはこてで描いたとは思えない、精巧な漆喰絵が残されています。美術館自体も漆喰芸術で作られており、左官職人の名人が集まり、協力して作り上げたそうです。

上の写真は鬼瓦の下に波が描かれています。屋根の位置に水を描くことで、火事になっても焼け落ちないように、魔除けのような意味合いで描かれたものと思われます。残念ながら昔の建物を壊した時に失われてしまいましたが、幸運にも写真には収められたという訳ですね。左官職人の粋を感じます。

もし修行に出るなら植木職人か左官職人になりたい私としては、非常に興味があるのです。実は資材屋さんのブログのファンでもあり、カリスマ左官職人の仕事とか、この素材を使うとこうなってとか、なかなか奥深い世界なのですよ(マニアかも)。皆さんもぜひ松崎の「長八美術館」に行ってみて下さい。

この波の漆喰絵のおかげで、暑く乾いた夏が、少しだけ和らいだ気分になりました。

松崎【長八美術館】

川端康成氏と御宿さか屋

やすなり.gif
昨日グーグルを開いたら、このマークが出てきました。6/13は作家川端康成の誕生日だったようです。

川端康成氏とさか屋の主人は碁仲間でした。当時吉奈にあった「碁会所」に川端さんは通って来たそうです。随筆にも当館主人のことがちらりとふれてあります。それによると、うちの先々代はかなりの碁の名人だったらしい…。

さか屋に逗留するという話も無かったわけではないらしいです。ところが予算が合わなかったとか。残念…もー(怒)!ひぃじぃさん!見る目ないなぁ。ノーベル文学賞よ?

そんなこんなで私も一応国語国文学科を卒業しましたので、少なからず天城の近代文学の影響は受けて育ったようです。ちなみに私は宮沢賢治だったのですが、研究対象の育った環境や作品の舞台に足を運ぶことは、大変重要でした。そこにある空気感と言いますか、「行間を埋めるもの」を発見できると思います。

天城隧道を歩いて学生と踊子一行の足取りを辿ったり、川端康成氏が滞在した湯ヶ島の宿「湯本館」さんを訪ねてみるのも、天城の楽しみ方のひとつです。

天城には他にも天城出身の井上靖を始め、横光利一・島崎藤村・尾崎紅葉・梶井基次郎などなど、縁の文学者は大変多いです。興味をお持ちの方はぜひ!道の駅・天城越えの場所にある【伊豆近代文学博物館】へお出かけ下さい。分かりやすく展示されています(私もよく通いました!)。

昭和の森【伊豆近代文学博物館】

温泉の底力~ココロとカラダ【不妊】―夕刊フジ2008/3/13

今週の夕刊フジの記事に吉奈温泉が載ってました。「子供がほしい」と思うのは、今も昔も同じのようです。こればかりは神秘のベールに包まれて、科学だけでも精神論だけでも成功する確約はない。だから天からの授かり物なのでしょう。

吉奈温泉は江戸時代以前から【霊泉~子宝の湯】として名をはせ、家康側室お万の方を始め、多くのお子様が欲しい方々が訪れています。御宿さか屋では特別に【子宝の湯プラン】を作り、栄養士でもある女将と板長が、子宝に効くと言われる食材を使った「子宝料理」も考えました。ゆっくりぬるい湯に浸かりリラックスし、ココロもカラダも暖めることで赤ちゃんを迎えやすい状態を作ります。
母子像-1.jpg
また時には神仏に頼ってみるのも良いかもしれません。古くから子宝温泉として有名な吉奈温泉では、子宝祈願をして下さるお寺がございます。724年建立の古刹【善名寺】は見学のみも可能、もちろん子宝ご祈祷を希望の方は予約手配もいたします。

今でも多くの方が吉奈温泉に訪れ、子宝を願い、まためでたくお子様を授かって「御礼参り」においでです。ですので、こんな渋い温泉ながら、未就学児のお子様ゲストは意外に多いのです。ご夫婦が「無事産まれました」と幼いお子様をお連れになるのは、私共にとっても最高にうれしい瞬間。吉奈温泉で授かったお子様にも「吉奈温泉」を第二の故郷として覚えて下さると、うれしいですね。
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