「は)伊豆のほほんだより」の記事一覧
いわゆるクチコミのお返事について
ここ数年来の私の課題事項&重要な悩みなのですが、よくサイトに「宿に泊まった感想」が載ることがあります。どのご意見もありがたく拝聴します。
最近はお客様だけの感想ではなくて、宿からのコメントも載せられるので、書くべきだとのご意見もあるのですが、私は現段階ではどうしても躊躇があります。
宿とお客様の関係はお見合いみたいなもの。個人的に興味があり気に入りそうな可能性があって、初めて出会いが生まれます。会ってみてとても気に入る場合もあれば、相性が合わない時もあります。
期待を持っておいで下さるお客様にお答えすべく、私共も常に全力を注ぎお迎えします。特に女将はお客様第一主義で、どんなに体調が悪くてもお客様の前では元気!という驚異的特異体質。その後が心配なくらいです。
私のお客様に対するイメージは「遠くから友人が訪ねて来て下さる(しかも滞在費まで払って)なんて嬉しいことだろう」(友人なんて、お許し下さい)と思っています。だからお越し頂いたら満足してお帰り頂きたい、その一心で日々尽力しています。どのお客様とも一期一会ですから、毎日全力投球です。
お褒め頂ければとても嬉しいし、お叱りがあれば反省します。ただそれはお客様と私共の個々のやり取りなので、他の方に知らしめることだろうか。突発的に起こった事故や特別なおもてなし等は、お客様各々との関係で生まれたものが多いのです。うーん、言い方が難しい…。
また私共はそれを生業としているということ。お客様とは対等であり対等ではありません。
お客様に不愉快な思いをさせてしまったら、なんとか取り戻そうと私共も考えます。努力の機会を与えて頂けるのは、とてもありがたいことです。何かありましたらぜひその場でお知らせ下さい。それが唯一の解決法です。
またお客様の勘違いや挽回しようと努めても、認めて頂けないこともあります。ただ私共も努力した後であれば「全力で努めてもダメならしかたない」とも思えます。相性の問題です。この場合、私共は沈黙します。
正直、他旅館の方々は「適当に型通りのお詫びを書けばいいじゃない」と言います。しかし自らが全力で接客もしているので、なかなか割り切れません。さか屋の不器用なところです。
そんな訳で御宿さか屋はほとんどお返事出来ていない状態です。今後はお返事出来るよう人間的に成長できればと思います。ご意見は大変ありがたく受け止めておりますので、今後ともどうぞご教示下さいます様、心よりお願い申し上げます。
モクレン・コデマリ・ユキヤナギ…春の訪れを告げる花々
今日嬉しかった事。コデマリの苗木を見つけました。
花期も過ぎていたので来年用で格安の1つ300円!モクレンとユキヤナギはあるんですが、ずっとコデマリを植えたかったんです。はなれの露天つき旧館客室にはそれぞれに小庭がありますが、ちょっと足元がさみしい。ソコに植えよう!
土いじりと花は結構好きで、昨年はしゃくなげのお世話にやきもきしました。挿花は広山流の家元、3代目・故岡田広山先生に指導して頂きました。コデマリはよく花材に使っていたもののひとつです。広山先生は野の花を得意とされ、教室で見かけた花を見るたびに、お家元の優しい笑顔が思い出されます。教室に通えなかった時期に突然お亡くなりになり、ショックが大きく未だ立ち直れていません。
広山先生、今年も天城山中はキブシがきれいですよ。ミツバツツジも野藤も咲き始めました。ゆれる花々を眺めながら今日も先生に報告です。来年はきっとコデマリも加わるでしょう。天城はすっかり春です。
地震に思うこと
昨日は忙しく動き回っていたので、ニュースを耳にする機会がありませんでしたが【能登半島沖地震】が発生。能登半島の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
ニュースを見なくて何故知ったかと言いますと、お客様のキャンセルでした。空港にお勤めのお客様で「どうしても仕事に呼び出され、旅を諦めざるを得ない」とのこと。能登半島の地震が「伊豆の御宿さか屋」まで影響するとは思いませんでした。
地震といえば伊豆には苦い経験が沢山あります。天城に大きな災害があったのはまだ小さい頃で記憶がありませんが、伊東沖の地震は覚えています。山ひとつ隔てた天城の被害はほとんど皆無だったにもかかわらず、いわゆる【風評】でお客様の足が遠のき、地震よりも風評による【2次災害】に大変苦しみました。私もTVで地震速報が流れる度に、子供心に「伊豆じゃありませんように」とずっと胸の痛くなる思いをしてきました。
どうかお客様にお願いです。余震が無いとわかったなら、どうぞ能登半島にも遊びにおいで下さい。さすがに全壊してしまうと無理かもしれませんが、風評を気にせずお客様が能登を訪れて下さることが、何よりも現地の方の励ましになると思います。
伊東沖の地震の時、幼なじみが伊東のパン屋さんなのですが、地下室から温泉が噴き出して大騒ぎになりました。でもスゴイのがその後ちゃんと「温泉パン」を売り出したとか!さすが転んでもタダでは起きない?今でも美味しいパンを売ってます(笑)
ホテル・レストランショーに行ってきました!
今月も行って来ました東京ビックサイト。今回は私たちにとって一番の気合を必要とする見本市です。今年も疲れました…(泣)。新しい商品発表など業界の最先端を知ることが出来ます。毎年訪れるたびに、新しい何かを宿に導入していますが、やはり自分の足で探すのは大切ですね。今回は女将・専務と3人で行きました。女将は日経を愛読し日々アンテナを張っているので、年齢のワリにばっさばっさと鋭く決定していきます。予算もあるので大きなものだけ決めましたが、ホントは4日間全部行かないとダメですね。
毎回驚くのは「伊豆の旅館の方にほとんど会わない事」。他地区のお宿さんや出入りの商社さんには会場でよくお会いしますが、伊豆の宿の方にはさっぱり。多分私がお顔を存じ上げないからでしょう。商社の方も「伊豆の方はあんまり来ないですねぇ」と言います。それでイイのカッ?という気持ちと「まぁそんな感じだよね」という気持ちも。伊豆はまだまだヌルいのか?ちょっと辛口ですが。
御宿さか屋は創業四〇〇年の宿ですから、当然施設は古いです。また歴史ある宿だからこそ「何か新しいもの」を導入することで、常にリフレッシュをと考えます。全ては「皆様に心地よく過ごして頂く為」。そう考えてなければ、ここまで続かなかったかもしれません。取り入れるものと切り捨てるものを吟味して「さか屋らしく」なりました。これからも「古くて新しいさか屋」にしていきたいです。いろいろ考えますのでどうぞヨロシク♪
intelのタカシくんがうらやましい…外国からのお客様
最近気になるCMはインテル。イジョーに上手い日本語と英語を操るタカシくんとJOHN。設定から言ったら当然なのですが、タカシくんの発音はすごいですね。一応英検2級取得まではいったのですが、恥ずかしながら英語は高校2年から4年間ぐらいがピーク。近しい友人に英語得意な人が多かったので、その方々におまかせでした。今ではなかなかキビシイ状況です。
天城のこんな田舎でも海外からのお客様もあります。同行者のどちらかが日本の方の場合はさらにグッと多くなり、外国から帰省された方が「日本らしい宿」をお探しの時に当館をお選びになる事が多いようですね。
昔から多いのは個人旅行の欧米豪のお客様で、大抵はカタコト英語でご案内します。私の兄弟他2名は、片方は現在ドイツ在住、もう片方はフランス語(少々)を勉強していたので、まぁ私は「心で伝える!」ことにしております。
自分が外国でうれしかったので、その方の国の言葉であいさつしようとトライしてます。日本語を話せるのが1人だけという韓国のご家族5人がおいでのとき、知っているハングル総動員で料理の説明をしたら年配のご婦人がとても喜んでくれた事もあります。(と言っても食材についてですから皆さんご存知の言葉ばかりですが)
当館当主は特に海外のお客様だーいすきです。彼いわく「旅館は日本文化の集約。日本らしさを気軽に体験してもらうなら、これ以上のものは無い。言わば日本の草の根外交だ!」と。しゃべれないながらも一生懸命接客しています。そのうちHPも英語版を作れると良いですね。
外国の方に特に喜ばれるのは【大名焼プラン】ですね。ちょんまげ・かみしもを付けると満足度120%!?必ずウケます。











