小さな声の感想
御宿さか屋では料理を特に大切にしています。夕食・朝食は宿の楽しみの中で「盛り上がり」のひとつ。創作会席の献立は1〜1ヵ月半に一度変わる為、お客様に料理や地元の食材についてお話するのは、かなり知識が必要です。その為栄養士でもあるウチの女将は一番の専門家、料理のご提供にも直接関わります。
先日上品な初老のご夫婦がお見えになりました。女将がお食事をお運びし、食事処の扉を閉め下がった後、お部屋から「ここは本当に食事が良いわね…」と静かに呟いておいでなのが漏れ聞こえてきたそうです。このようなお言葉は本当にありがたいと女将が申しておりました。帰り際このお客様は女将の手をしっかと握られ帰られました。
また小さな声であったがゆえに、拾いきれないマイナスのご感想もあるでしょう。もしさか屋で分からない事や困った事があったら、ぜひお聞かせ下さい。私共はお客様に楽しんで頂くためにご用意しております。出来る限りその場で解決できるように努力致します。
綺麗どころもお越しです♪長岡芸者衆
お客様のご紹介で「伊豆長岡の綺麗どころ」がやってきました。新春の芸者さんの髷を見て「春が来たなぁ」と感じるのは、私だけでしょうか?1月はやっぱり特別で、髷も立派な正装の芸者衆が見られます。伊豆長岡辺りではよくある光景も、天城では珍しくうきうきして写真を撮らせて貰いました。真ん中の女の子は新顔だそうです。
ご要望でもちろん芸者さんとのお座敷もご用意できますよ!粋な日本の宴会もたまにはおすすめです♪
九美さん(左)のブログ
御宿さか屋は意外とお子様も多いです【宿のこども対応】
子宝の湯として古来から名高い天城吉奈温泉。『子宝お礼参り』の為、渋い山間の宿ですが意外と小さいお子様連れのお客様が多いです。その数たるやかなりの量に及びますが、産まれてすぐはなかなか出かけにくい様で、年齢も生後1年に満たないお子様から小学生まで様々です。
小さな宿ですから以前は様々な問題点もありましたが、今はお子様連れのお客様が過ごしやすいようにいろいろ工夫を致します。①なるべく音の響きにくいお部屋をご用意する②お食事席を独立式、またはお子様連れ同士で組み合わせる③お食事スタイルのご提案(提供に時間のかかる会席ではなく、一気出しに近い大名焼や猪鍋をおすすめする)④家族で貸切できる露天風呂の充実⑤無料お子様グッズ(イス・スリッパ・食器・ベビーバス・電子レンジなどの貸出)⑥食事が安定しない2才までのお子様用フリーミール(無料ミニカレーライス・事前予約)付きプランの提案⑦夜中でも緊急対応できる病院の確保など
「小さくてもひとりの立派なゲスト」それが御宿さか屋の認識です。ずいぶん前から「施設使用料1,050円」を頂いているのも、無料だといざと言う時『保障できない』事例もあるから。これも過去の経験から知りました。
もし何かお困りのことがあれば、事前連絡やその場でぜひご相談下さい。この吉奈温泉で産まれたお子様も含め、当館の大切なお客様を出来る限りの体勢でお迎えします。
※特にお子様のアレルギー食は、コンタミネーションを含め大変対応が難しく、注意が必要です。栄養士(女将)の観点からも完璧な対応が出来かねる為、気にされる方はご持参をお願い致します。
梅の古木も咲きました
ふと見ると日本庭園の梅の古木が、かわいらしい紅の花を付けていました。あまりに古い木なので毎年「今年は咲いてくれるか?」と心待ちにしている花なのです。昨年はとても遅かったし、その前年は12月中旬から咲いていたし。なかなか気まぐれなのかも。日本庭園には福寿草も咲くのですが、今年はこれから。庭園散策で一足先に春を探してみませんか?
※写真は昨年2月の福寿草
★空室状況はこちら★
天城湯ヶ島と文学〜井上靖「しろばんば」
私が子供の頃、一番初めに知った郷土文学はやはり井上靖でした。中学受験のテキストにもよく登場した「しろばんば」や「あすなろ物語」。世に「私小説」は多く存在するでしょうが、これほど有名な作品もあまりないかも知れません。
文中に溢れる郷土への複雑な思い(私にはそう見える)は、この土地に住む子供なら感じた事がある気持ちなのか。読んでいて辛くなる時もあります。しかし総じて「切ないような郷愁」は多くの方が感じるのではないでしょうか。
時々ありませんか?素晴らしい夕焼けを見ていると「どこか分からないけど、どこかに帰りたくなる」気持ちになること。これがマウイ島で見たらこんな感じにはならないのですが。この郷愁に魅せられて人は集まるのかも知れません。
天城においでの際はぜひもう一度「しろばんば」を読んでからお越し下さい。天城を心から堪能することが出来ると思います。
★空室状況はこちらをクリック★