「2007年04月」の記事一覧

いわゆるクチコミのお返事について

ここ数年来の私の課題事項&重要な悩みなのですが、よくサイトに「宿に泊まった感想」が載ることがあります。どのご意見もありがたく拝聴します。
最近はお客様だけの感想ではなくて、宿からのコメントも載せられるので、書くべきだとのご意見もあるのですが、私は現段階ではどうしても躊躇があります。
宿とお客様の関係はお見合いみたいなもの。個人的に興味があり気に入りそうな可能性があって、初めて出会いが生まれます。会ってみてとても気に入る場合もあれば、相性が合わない時もあります。
期待を持っておいで下さるお客様にお答えすべく、私共も常に全力を注ぎお迎えします。特に女将はお客様第一主義で、どんなに体調が悪くてもお客様の前では元気!という驚異的特異体質。その後が心配なくらいです。
私のお客様に対するイメージは「遠くから友人が訪ねて来て下さる(しかも滞在費まで払って)なんて嬉しいことだろう」(友人なんて、お許し下さい)と思っています。だからお越し頂いたら満足してお帰り頂きたい、その一心で日々尽力しています。どのお客様とも一期一会ですから、毎日全力投球です。
お褒め頂ければとても嬉しいし、お叱りがあれば反省します。ただそれはお客様と私共の個々のやり取りなので、他の方に知らしめることだろうか。突発的に起こった事故や特別なおもてなし等は、お客様各々との関係で生まれたものが多いのです。うーん、言い方が難しい…。
また私共はそれを生業としているということ。お客様とは対等であり対等ではありません。
お客様に不愉快な思いをさせてしまったら、なんとか取り戻そうと私共も考えます。努力の機会を与えて頂けるのは、とてもありがたいことです。何かありましたらぜひその場でお知らせ下さい。それが唯一の解決法です。
またお客様の勘違いや挽回しようと努めても、認めて頂けないこともあります。ただ私共も努力した後であれば「全力で努めてもダメならしかたない」とも思えます。相性の問題です。この場合、私共は沈黙します。
正直、他旅館の方々は「適当に型通りのお詫びを書けばいいじゃない」と言います。しかし自らが全力で接客もしているので、なかなか割り切れません。さか屋の不器用なところです。
そんな訳で御宿さか屋はほとんどお返事出来ていない状態です。今後はお返事出来るよう人間的に成長できればと思います。ご意見は大変ありがたく受け止めておりますので、今後ともどうぞご教示下さいます様、心よりお願い申し上げます。